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ノート
 

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2.スタッフの紹介とエピソード。

 まずは、共同脚本にクレジットされている二人。この企画を立ち上げたときに、真っ先に『どんてん生活』を書いた向井康介のうちに行きました。僕は彼の脚本が好きで、特に初めて読ませてもらった脚本は、セリフ回しが上手いなあと感心したものです。彼の書く物語には味があります。今回照明も担当してくれてて、なかなか素敵な男です。で、もう一人は山本裕子。『浪漫ポルノ』に続いての参加です。ただ今回は、撮影中に何シーンか変更があり、そのリ・ライトを頼みました。彼女とは8年ぐらい前からなので結構長い付き合いになります。とにかく最初に読ませてもらった台本ですごく感動して、それ以降彼女を目標に頑張ろうと思いました。でもカッチリ一緒にやったのは8mmで一本と『浪漫ポルノ』の計二本しかないんです。また一緒にやりたいなあと思います。

 撮影・照明の近藤龍人・向井康介コンビ。この二人の撮影に挑む姿勢には本当に舌を巻きました。しつこいのなんのって(笑)。こちらも無茶言い通しで、何度も彼らを困らせたものです。なんというか上手く言えませんが、監督は僕の名前ですが、役割的には彼ら二人も監督なんです。

 そしてもう一人の監督は赤犬というバンドのリーダーの松本章です。彼は映画において重要な音楽を担当してもらっています。何度かレコーディングにも立ち会い、そこでこのリズムにこんなギターでどーのこーのと説明を受けたんですが、僕は音楽はあまり詳しくないものだからちんぷんかんぷん(笑)。でも出来上がってきたものは、想像以上に素晴らしいサウンドトラックでした。特に祭の夜の一連のシーンから海にかけては、絵と音のアンサンブルがうまくかみ合ったんじゃないかと思っています(このシーンには、松本章曰く「オキナワダブ」という音楽が使われています)。彼と、そして赤犬のサウンドが最後の命を入れてくれたと言えるでしょう。本当に良いスタッフに巡り会えたなあと、思います。

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© 2000 宇治田隆史, お茶の間クラシックス